【あの人112】バイトの女子高生 自分が結婚して、子供が生まれるかどうかっていうぐらいの時だから、今から30年ぐらい前のことになるか。 岩手一関の市役所前、今のBook Offの所になるのだが、Joisというスーパーマーケットがあった。 当時は生協もできてなかったから、比較的大きめのスーパーとしては一番近かったのと、安心して買い物ができたことがあって、時々利用していた。 秋頃だったと思うけど、恐らくは一関二高の女子学生さんがバイトを始めた。 就職活動の一環だったか、自分のためのバイトだったかは分からないけど、制服を着ていたから、きっと学校がらみだったとは思う。 年が明けて春、卒業をした後も、その子はそのままそのJoisで働いていた。 就職をしたんだろうなという事が想像できた。 そこで何年いたのか分からないけど、その店舗が無くなったのが早いか、その女の子がいなくなったのが早いのかは定かではない。 そうこうしている内に、自分の方が東台の工業団地から本社のある駅前の社屋に異動してきた。 そして、どのぐらい経った頃だろうか。 会社の目の前の通りの角のお宅に、知らない内に花嫁さんが来ていた。 それから時々目にするようになったのだが、その花嫁さんはJoisで働いていた女の子であった。 それは、俺が別の部署へ異動した頃だったから、初めて見掛けた時から、おおよそ10年が経っていた。 あのJoisでバイトしていた女の子と確認できた時は、こんな偶然ってあるんだなぁとビックリした。 その後に、俺は本社から部署ごと移動して東台の工業団地にいるので、あの女性を見掛ける事も無くなったけど、きっとお子さんも大きくなって、ひょっとしたら成人になっているのかも知れないな。 時の流れは速い物だなと、つくづく感じるのである。(汗) |