【あの人105】Y・Uさん もう何年前になるだろう。15年ぐらいになるのかな。 会社で業務用のシステムを構築・更新する時に、メーカーから派遣されてきたSEさんだ。 メーカーと言っても、日本のみならず、世界各国の誰もが知っている家電メーカー系のシステムメーカーさんだ。 どうしてSEになったのかと聞いてみたことがあった。 そうしたら彼は「最初は地元の工場に採用され、その工場でサラリーマン生活が終わるのも悪くないなと思っていた。組織変更の時に異動したが、その後に地元の工場が廃止されて帰るところが無くなってしまった。」と話していた。 彼から教わったことは、「一度決定したら、紆余曲折してでもやり通して完成させる事」とLANケーブルの作製であった。 この2つのことは、後の自分のシステム管理の大いなる指標となったから、とても彼には感謝している。 彼の所属していたシステム開発会社は、彼一人が現場に入り、必要に応じてその筋の専門家がきて開発するというスタイルだった。 もちろん彼のバックグラウンドには、色々な専門家がいて、そこで開発・管理していると言うことはあった。 ちょうど土木工事の施工管理のような感じであろうか。 彼との仕事は苦しくも楽しく実になる1年半であった。 無事に開発を完了し、現場で使用する我々側への教育も終わり引き上げて行った。 それからしばらくは彼を通して、不明な点や改善して欲しい点などをやり取りしていた。 システムが安定稼働するようになってからは、やり取りも無くなってしまった。 そして、そのメーカーの組織変更によって、別の子会社へと異動してしまった後に、退社したと言うことを、次のシステム構築の時に聞いた。 今はどういう仕事をしているのだろう。 出身地元に戻って、元気に暮らしているだろうか。 |