【あの人80】Eさん 苗字は覚えているけれど、残念ながら名前の方は忘れてしまった。 自分が仙台の西多賀病院に入院したときに6下病棟に勤めていた看護婦さんである。 その病棟には何人の看護婦さんがいたのだろう。覚えているだけでもI婦長、Yさん、Sさん、Sさん、名前は思い出さないけれど、もう二人と、そしてEさん。でも50人以上の子供たちがいたはずだから、夜勤も含めて5人ぐらいの看護婦さんではシフトは回せないだろうなぁ。 で、Eさん。 歩く姿が何となくアニメっぽかったな。 そして、どこか人生を捨てたような眼差しに時々なっているように、小学生の自分には映っていた。本当のところはどうなんだろう。 自分の病室担当では無かったので、あまり話しをした覚えが無いけれど、同じ病棟内なので冗談ぐらいは交わして親しくもしていただろう。 当時は多分20代前半だったはず、メンバーの中では一番の若手だったなぁ。 あまり長くない髪を後ろでしばって、頭の上にはナースキャップが乗っかっていた。どこか可愛い看護婦さんだったな。 残念だったけど、秋ごろだったか、別の病棟へ異動になってしまった。 それ以来、自分が12月に退院するまで会ったことが無かった。 今も元気に暮らしているだろうか。 |