【あの人76】Aさん アルジェリアでプラント関係の会社で「日揮」の作業員がテロ組織に拘束されたというニュースが飛び込んできた。 久しぶりに日揮という会社の名前を聞いて、一番初めに就職した会社の社員Aさんを思い出した。 その会社はサイトにも時々出てくるが、仙台にあった非破壊検査の会社である。 彼はその会社から日揮に長期出向していて、自分たちが入社した時は北海道室蘭の石油コンビナートに検査員として働いていた。 そう言う訳で、自分がその会社に在籍した2年の間に、顔を合わせてのはほんの2、3回しかない。その幻の社員Aについては、仙台に残っていた他の先輩から「これこれこういうAという奴がいる」という話しは聞いていた。 初めて顔を合わせたのは、日揮がお盆休みに入り仙台に帰ってきた時だった。 改めて初めましてというような会を開いて飲みに行ったのだった。 どこで飲んだのかは覚えていないのだけれど、最終的には彼のアパートの部屋で飲んだという事は覚えている。 案外自分の住んでいた所に近いところにアパートを借りていたのだった。 結構きつそうな度のメガネをかけ、髪を七三に分けて、典型的なサラリーマンという風貌だった。そして一緒に数日間仕事をしたのだが、その風貌に違わずまじめな仕事ぶりであった。 あまり話しをする機会もないので、どこの出身とかプライベートな事は分からないが、アパートで飲んだ時に妹が居ると言うことを話していたのを覚えている。 今も日揮で働いているとは思えないが、彼に限っては人生の道を外すような事は無いだろう。 きっとどこかで元気に検査業務をしているかもしれない。 いや、別の業種へ転職しても、きっと上手くやっていることだろう。 |