【あの人68】T・Yさん 一つ下の後輩である。 小学校の時に、良く図書館に来ていた。自分は6年生、彼女は5年生。 中学校も同じである。 自分が2年の時に彼女は1年生。自分のクラスは2階にあって、彼女が登校してくる姿を目にした。けれども、ひょっとして会話を交わしたことが無いかも知れない。 なぜかその後の記憶がない。 高校はどこへ行ったのか、クラブは何をやっていたのか、そんな記憶が全然無い。 自分たちが中学生だった時代からはかなりの時間が経っているのだが、彼女のことは忘れたことがない。 あまり彼女の事は知らないのに、自分の記憶から無くならない。 おかしな話しではある。 彼女の当時住んでいた自宅は知っている。 時々家の前を通ることがある。 表札は無く、新しい家になっている。 今はそこは両親が住んでいるのか、引っ越してしまっているのかは分からない。 もちろんそこに未だに彼女が住んでいるとはとうてい思えない。 でも、きっとどこかで元気にやっていることだろうと思う。 |