【あの人46】K・Aさん 中学の3年になった時だろうか、隣の中学校から転校してきた女の子だ。 妙に覚えている姿は、俺のいた中学校とは違うザックを背負って登校してきていたという事と、そのザックが丈夫そうで格好良くて羨ましかった事だ。(笑) 当時で言うマシュマロカットを少し延ばしたような髪型だったなぁと、今振り返るとザックを背負った姿が思い出される。 家庭の事情でみんなと一緒に卒業することなく、また違う中学へ転校して行った。クラスメートでお別れ会を開いたのだが、俺は友達のギターを弾いて何かをやった記憶がある。もちろん俺は音痴なので演奏だけで唄いはしなかったはずだけど。 その後、ひょんなことから高校を卒業して再び交流を持つことができた。今のようにメールも無い時代なので、手紙を何度かやり取りしていた。 最初は確か山形から、次は東京の狛江で看護学校に通っている時だったかな。その頃初めて「トランキライザー」という言葉を知った。精神安定剤の事なのだが、俺が精神的にずいぶんと辛い時期にだいぶ助けてもらった。 実際にあったのは友達がスタジオライブを開いた時に、来てくれた時の事。お互いに大人にはなっていたが、中学の時の面影そのままだった。 その後、俺は仙台に引っ越してきたが彼女の実家は仙台から近くの築館と言う所に移っていた。やはり家庭の事情だろう。 休みで実家に帰っているという連絡をもらったので、車を飛ばして築館まで来て連絡してみた。電話に出たのは弟さんであった。残念ながら留守をしていると事だったけど、彼女との約束は出来ていたので何か事情ができたのだろうと想像した。 それ以来、彼女とは連絡が取れないままになっている。看護婦(看護師)にはなったと思うのだが、その後に結婚したかどうかは分からない。友達に聞いてもその後の彼女の情報は何も入って来ないままだ。 |