【あの人40】O・O君 高校の時のバンドのドラムス担当だった彼だ。 高校入学決まった時、高校生活に付いて教えてもらおうと下宿していた先輩の部屋に遊びに行ったのが、転落人生の始まりだったと笑っていた。(笑) 実際に彼の高校生活はかなり支離滅裂的な3年間だったのではないだろうか。 先輩の部屋でまずタバコを教えられ勉強する意欲を削がれる。次に変な同級生に捕まりどんどんヤン系の友達が多くなる。おまけに俺達のバンドに加入させられ(強制的に?)ドラムセットを買わされる。 それでも彼は頭もよかったのだろう、何しろ彼の中学からはたったの3人しか一関の進学校には来なかったのである。ようは悪くても彼の中学校では3番ぐらいの成績だったと言う事だ。 そういうわけで人付き合いもかなり広範囲にわたり、色々な関係の所に人脈を作って行った。 俺もその彼のおかげで一生縁の無いよな人とも友達になることができたし、おもしろい高校生活を送ることができた。 あぁ、もちろん高校時代の成績はいいはずはない。2年生の2学期の成績は俺の後ろに4人、彼の後ろには3人というものだった。(汗)。 そんな彼でもなぜか東京六大学の一つに入学した。視力が良かったということと、前後左右の受験者に恵まれたと言うのがもっぱらの噂だったが、その真偽はわからない。 同窓会のときには目の前にいたのにもかかわらず、全然気付かなくて一生懸命に探してしまった。それぐらい高校のときとは風貌が違っていたのである。その時はテレビでも1度や2度はCMを見たことのある大手不動産屋に勤めていたから、きっとそういう風貌になっていたのであろう。 あの同窓会から結構な時間が過ぎてしまったけど、その後はまた行方知れずのままである。 きっとどこかであの頃のように、器用にたくましく生きているであろうことは想像に難しくない彼であった。(笑) |