【あの人29】J・I君 今思うとずいぶんとやんちゃな子供だったなぁ。 彼とは小中学校の同級生、高校は別の学校だった。 特別仲が良かったわけでも無いのだが、同窓会の時の事が印象に強く残っている。抽選で席順が決まり彼の隣りに座った。最初はお互いにぎこちなさを感じていて話もろくにできなかったのだけど、酒が入り時間が経つにつれてお互いの昔の事や現況を話すようになっていた。 中学生の彼は大分おとなしくなって、彼のいたずらや悪ふざけに付いての話題がでるようなことが無くなっていたのだが、小学生の時はしょっちゅう話題に上っていた。 ガキ大将ともちょっと違った、どちらかと言うとアウトロー的な悪がきでいたずらやケンカも激しかった。多分職員会議でも大分問題にされたのではないだろうか。(笑) その彼がいい大人になって、風貌にどことなく昔のやんちゃさを残しつついい男になって同窓会に現れたのだから、昔の彼を知っている友達はみんな驚いたのはいうまでもないのだ。 それよりもびっくりしたのは、彼の職業である。彼は県内の養護学校の先生になっていた。あんなに先生や同級生を困らせた彼である。それが先生になっていたなんて。(笑) 年月とは恐いものである。彼や先生になった同級生と話していくと、やはり話題は教育現場へと進んでいった。その話しぶりにはもはや、昔の悪ガキのイメージは消えていた。彼もずいぶんと大人になっていたのだなぁ。 今でも県内の養護学校の教壇に立っていることだろう。 |