【あの人26】H・O君 専門の時の同級生である。 名前が漢字はちょっと違ったが俺と同じである。 入学してすぐに同じクラスの女の子と付き合うようになって、授業中はいつも二人で並んで座っていた。さすが東京もんと思ったものだ。(笑) その当時、彼は新宿の戸山ハイツに住んでいて友達と麻雀をしに一度だけ行ったことがあった。もっとも彼とはよく麻雀をしていたので、彼の家とは言わず色々と遊び歩いたりした。 そういえば彼とは同じ自動車学校に通って免許を取った。京浜東北線の荒川鉄橋の下あたりにコースを持っている不動産屋さん系の自動車学校なのである。河川敷にコースがあったために、大雨が降って増水すると休校ということもあった。俺の方が少しだけ早く卒研を受けて卒業したのだが、車を持ったのは彼の方が早かった。(笑) 専門は2年間だったが、彼は2年生になってすぐ・・・5月にやめて行った。都の水道局に補欠で合格していたのだが、欠員が出たので公務員になることにした。「どうしたら言いいだろう」と聞かれて、「専門卒業しても・・・公務員になった方がいいんじゃないの?」と答えたが、それがよかったのかどうか・・・。 やめて行った秋に車を買ったらしく、それに乗って学校にやって来た。もちろん友達何人かと都内をドライブしたのだが、男だけと言うのがなんとも寂しい。(笑) 彼と最後に会ったのは、卒業式の日、謝恩会の後の仲間同士での2次会である。在学中は彼も含めて仲間何人かとはよく飲みに行っていたのだから、2次会には彼も呼ぼうと言う事になっていた。場所はよく通った池袋のドラムという、その当時でいうコンパだったが、今は当然その店は無くなっているだろう。 今でもちゃんと都の職員として働いているのだろうか。 |