【あの人20】M・Uさん 仕事をしている時に、フッと思い出した彼女。 俺よりも2つ年下で中学と高校は同じ学校。中学の時はクラブも一緒だった。卓球部なのだけど。 初めて彼女が卓球をしているのを見た時、まだ1年生だったのだけれど他の女の子達、先輩の女の子達よりずっとうまいと思った。それが初めての印象。きっと運動神経が良かったんだと思う。 時々学校の廊下ではすれ違うことがあったし、何度も話しをした事もある。とてもかわいい子だった。 でも、高校の時の彼女のことはほとんど覚えていない。俺には他に夢中になっていた事があったから。 一度だけ俺の友達が俺の家に連れてきたことがあった。その時はその友達の彼女になっていた。けれどその日の二人が何となく自虐的な感じだったので、彼女を送らせて帰ってもらった。ちょっと寒くなった雨の日だった。 それから何年が過ぎただろう・・・、時々行く仙台のスキーや山用品のショップに買い物をしに行った時、彼女がそこでバイトをしていた。 胸にネームプレートをしていたが、苗字は違っていたから結婚をしていたんだと思う。 俺はひと目で彼女だと分かり、彼女の方も俺のことを覚えていてくれたのが嬉しかった。 高校の時から年月を重ね彼女はすごくきれいになっていた。またそれがとても嬉しかった。 |